インチキ・コンビニ
2015/10/17あるコンビニで700円以上の買い物をすると、クジが引けるキャンペーンをやっている。
ところが、夜に行くとクジが引けない。てっきり俺は夜はクジが引けないシステムになってると思っていた。
ところが、それは夜のバイトの店員が、一般客にはクジを引かせないで、気に入った客や知り合いだけに、タダで大量に配ってる事がわかった。
たまたま雑草プロの新人と話していた時のこと。
俺 「アソコのコンビニは、夜になるとクジが引けないシステムになってんのかなぁ…」
新人「えっ! そんな事はないですよ。夜もやってますよ。」
俺 「嘘だろ? 昼間はクジを引かせてくれるけど、夜の8時以降は700円以上買っても引かせてくれないぞ。」
新人「おかしいですねぇ。夜もやってますし、クジはまだいっぱい残ってますよ。僕なんか夜にタダでいっぱいくれますから。」
俺 「なにい!???」
新人「最近店員と仲良くなったら、店員が10枚でも20枚でもいいから、ゴッソリ持ってっていいよって、言われたんです。今日も会社で飲み食いしてたのもクジのアタリなんです。」
俺 「チキショー、やっぱり、そういうことだったのか…」
薄々おかしいとは思っていたのだが、値段分を買っても、男の店員がクジの箱を出さない。こちらもたかだかクジ程度で文句を言うのも大人げないから、黙ってスルーしてしまう。そういった人間心理を読んだ店員の手口なのだろう。
客にクジを引かせないで、後で店員同士で山分けでもしているのだろうと想像はしていたが、今回ばかりはハッキリとした証拠を掴んだ。
そんな話を聞いて、俺ばかりではなく雑草プロで被害にあった連中はオカンムリ。「もうアソコの店で買うのはよそう。」と言う事態に。
こっちは不愉快だったし、泣き寝入りは嫌だったから、さっそく店に苦情を言いに行った。
顔見知りの女性店員をつかまえて事情を説明した。
俺「なんなら、大量にタダ券もらった男、引っ張って来ましょうか?」店員は平謝りだったが、必ず店長に報告してくれるように頼んで帰ってきた。
こういった店員の「ズル」は何もこの店だけじゃない。他でも横行してる。特に男の店員だ。せっかくの客寄せのキャンペーンなのに、馬鹿な店員のせいで、反対に客を減らす結果になっている。
コンビニ業界もキャンペーンの方法を考えないと、不埒な店員によって逆に客離れを起こしてしまうだろう。
チェーン店の名前を言うのは避けるが、俺としては気分が「オーソン」した。
どこの業界でも、一部の人間のいい加減な行動で信用が失墜する。それはアニメ界も同じこと。この雑草プロの出来事だって、今までどれだけの馬鹿人間のおかげで、アニメーターのイメージを落としているのやら…
インチキと言えば、もう四十年前の話だが、ある下請けのアニメ会社で笑ってしまうようなインチキがあった。
そこの下請けのアニメ会社は、何故か綺麗な動画の女の子が多い。そしてその女の子の入れ替わりも激しい。
他の会社の人間は、みんなそれを不思議に思っていた。そんな時、そこに仕事で出入りしていた演出家が、そこの社長に尋ねたらしい。
演出「いつも◎◎さんの所は、綺麗な動画の女の子が集まりますけど、何か秘訣があるんですか?」
社長「いやぁ、簡単ですよ。ウチは新聞の求人欄で、社長秘書募集って出してますから。」
演出「ええっ???」
社長「女の子が入って来たら、これが秘書の仕事だって言って、動画やらせるんですよ。」その社長、得意げにそう言ったらしい。
社長から話を聞いた演出が、俺が居た会社に来た時に、そんな話を聞かせてくれた。
演出「◎◎さんは大胆だよなぁ、これが秘書の仕事だって言い張って、動画やらせてるんだもの…」
女の子の入れ替わりが激しかったのは、やがて女の子達もおかしいと気付く。そして辞めて行くのだ。
やっとその会社の謎は解けたが、大胆過ぎて笑ってしまった。
今では考えられないだろうが、昔は今よりも労働基準法が厳しくなかったとはいえ、そんな凄い強者がいたのだ。もうその会社は無くなってしまったが、当時は主に東映の仕事をしていた会社だった。
昔は人を募集するにも、今のようにインターネットなんて無かったから、新聞の求人欄に申し込んだり、自作のポスターを駅に張ったりして人を募集したものだった。
俺も何度か自作した会社のポスターを貼りに、「国鉄」(今のJR)に足を運んだ。
ちなみに当時の国鉄の駅にポスターを貼らせてもらう場合、2ヶ月間で4000円だったと記憶している。
あっ!、そうそう、もしこれを読んでる綺麗な女の子がいたら、この雑草プロでも秘書募集してるよ。仕事は絵を描くだけなんだけど…(^^ゞ
決して金にはならないけど、肩書きだけはカッコいいだろ?
騙されたと思って、騙されてくんないかなぁ…(^^;)