画伯の誉め言葉







雑草プロの南が水彩画のホームページを開設した。

作品はまだ少ないが、暇な人は覗いてやってくれ。(リンク参照)

南の水彩画はなかなか面白いと思う。

一度画家の醍醐芳晴氏に見てもらった事もあった。

俺の知り合いの醍醐氏は、水彩画の世界では総理大臣賞も受賞しているれっきとした画家である。

南に頼まれて、わざわざ近くまで出向いてもらった。

醍醐氏は南の絵を見て、独学で描いてきた事に驚いていた。色使いとボカシ方を誉め、「これはこれでいいと思うよ」と、悪い点を指摘しない。

そこで俺が悪い所を指摘してくれと言うと、「うう~ん、悪い所を指摘しろって言われたって、ホント無いよお~」と醍醐氏。

俺「それじゃ困るんだ、リップサービスはいいから、何か言ってやってよ」

醍醐「困ったな、ホント無いんだよ…う~ん、強いてあげるなら、この絵は人物と背景が少し、合ってないぐらいかなぁ…」

そして続けた。「ホント、アニメやってるより、こっちの方が向いてると思うよ」

俺「そうか、それなら俺はそれでいいんだ。南、やってみるか?」その言葉に今度は醍醐氏が驚いた。

醍醐「そんなこと言っちゃっていいのぉ?…今アニメ教えてるんじゃないの?…弟子なんでしょ?」

俺「いいんだ、俺はいつもコイツには、そう言ってるんだ。自分に合った道があったら、いつ辞めてもいいんだって」

醍醐「ホント?…」

俺「それが信頼関係だよ。俺が決める事じゃないし、そっちの方が輝けるなら、そっちの方がいいに決まってる。」

その後、何点かの絵も見てもらったが、南の絵はかなり好印象だった。そして最後に南は醍醐氏から「面白いもの持ってるんだから、水彩画はずっと続けた方がいいよ」という言葉をもらっていた。

醍醐氏が帰った後、南が言った。「やっぱり本物の画家は違いますね。あの背景と人物が合ってないと言われた絵、あれは後から背景を描き足した絵だったんです。見透かされちゃいました。」と苦笑い。

醍醐氏は独学で画家になった男。いつか南も独学で、自分の世界観を表現してほしいと思ってる。

ちなみに今日、(2014年・5月5日)南が初めてビックサイトのコミティアで自分の冊子を出展した。

売れたのはたった二冊だったらしい…

ついでに俺のこのホームページのチラシも配ってもらった。

チラシを配った南は、あの名曲「タッチ」を作った作詞家のお嬢さんなのだ。

そして冊子を買ってくれた人、あなたはラッキー!

南はいつか父親を超えるクリエーターになるのだから。(だったらいいんだけど…)

というわけで、南のホームページもよろしく。お便りもね。(俺には未だ一通も来ない…)