セクハラ目撃!
ある飲み屋で、知り合いの女の子のアニメーターがセクハラをされていた。
被害を受けている女の子の名前は嫌代(仮名)
隣には、嫌代の所属する会社の60過ぎの上司が、嫌代の太ももを撫でている。
嫌代は作り笑顔はしてるものの、表情はこわばり、体は後ろにのけぞって明らかに怯えている。
その上司は嫌代の肩に手を回して、いやらしい目つきで口説いてる。
「ボクの心の中には五歳の子供が住んでるんだ、ボクは何もしないから付き合ってくれよ…」
嫌代は苦笑いを浮かべて必死に耐えている。面倒くさいことに、その上司は会社の経営権もある上司。
上司「本当に何もしないよ、ただボクを甘えさせてくれれば、それだけでいいんだ」
そんな上司の一方的な口説きが延々と続いた。
その場を俺と南と雑草プロの女の子二人がそれを目撃していた。
「可哀想…」南が呟いた。他の女の子もビックリして唖然としている。
俺はその会社の上司も嫌代のことも知っていたから、その上司がトイレに入った隙に嫌代を店外に連れ出した。
嫌代の話によると、今回が初めてではなく、何かにつけ電話で呼び出されて、ホステス代わりをさせられているとのこと。
嫌代の唇で煙草に火を点けさせたり、巨乳パブに誘われたり、嫌代は完全に嫌がっていた。ただ経営権もある上司であるが故、露骨な事も言えずに完全に困っていた。
その晩は俺と南達も嫌代の席に同席させてもらって、何とか嫌代を守る事ができた。
嫌代に対するその上司の執拗な執着は、その会社でも有名で、電話番の女の子は「いつも嫌代さんご指名で電話がかかってきます」と証言するほど。
数日してから、俺はその会社の上司にやんわりと意見を伝えると、その上司は激怒。しまいにはその場に居た人間も電話口に出せと言うから、南に代わると南にも激怒。
だから俺と南はハッキリと言ってやった「嫌代はその気も無いし、迷惑だと言ってる」と。
すると、その日から俺と南に対する嫌がらせが…
俺の行きつけの店に行っては、柳田と南はアンタの悪口を散々言っているぞとか、会社にまで嫌がらせ電話の連続。
だが、そんなことしても誰も相手にしないし、誰もその人を信用しちゃいない。いろんな店で出入り禁止になってるし、その人は普通じゃないから。
その後はその会社で、嫌代は仕事で目に見えない差別をされたらしい。それでも嫌代は挫けずに頑張って、現在はお誘いの電話は無くなったらしい。
アニメ界にはいろんな会社がある。まともな会社、そうでない会社…
アニメ界に限らないだろうが、会社選びとその上司なり先輩との出会いも少なからず重要な部分だと思う。
人との出会いだけは自分で決められないから、運に任せるしかないか…
俺はいろんな人と出会いたいから、これ読んでる人で、酒でもおごってくれる人いない?