アニメ界の内田監督
2018/05/23赤村プロを辞めて一年が過ぎた。
今のところ大きな災難は無いが、それはいつ何時訪れるかはわからない。
たまに悪夢にうなされて、不快な気持ちで目が覚めることがある。
そんな人間は俺だけじゃなく、どれだけいるのやら…
あの会社の危険度は、時が流れても変わらない。それと作業単価の安さも未だに変わらないようだ。
今時、原画が1カット2000円代の単価じゃ、まともな描き手は来ない。約40年ほど前の単価だ
。 それでなくてもアニメーターの賃金は安いと言われてるのに、赤村プロの賃金体制は、未だ「昭和」の価値観を継承している…(\_\;
それよりも恐ろしいのは、社長自身が過去に縛られ、負の過去を忘れる事が出来ない事だ。
自身の不快な出来事が蘇り、それが増幅して強大な怒りなる。そして周りを巻き込んで悪を生み出す。
未だ野放し状態の組織は、見事に法をかいくぐって、社長の過去の記憶の清算に協力し続けている。
現在あの会社の内部事情がどうなってるのか、詳しくはわからないが、あの男が現存する限り極端な変化はないだろう。
三階に社長が住み、俺が居た一階の雑草スタジオは、現在リフォームが終わって、「外観だけ」は綺麗になっている。
あの会社を辞めてから、一度だけ社長と遭遇しそうになった事がある。
ある店を出ようとして、入り口に向かうと、目の前をガラス越しにス~ッと横切って行った。
いつものように帽子を被りリュックを背負って、千川通りを練馬方面に歩いて行ったのだ。
毎日都内を徘徊しながら、内心は自らの悪事に怯え、時々ホームレスの人にお金を握らせたりもする。
たまに行きつけの教会に立ち寄って、多額の献金をする事もある。
だが、心の中は悪事に怯えながらも、自分は「善人」だという信念は変わらない。
神父にさえ自分の過去を隠し、周りの人間の欠点ばかりを相談してるようだ。
その神父もいい加減なもので、金を貰えるいいお客さんで、一緒になって見ず知らずの人間の中傷をしている。
そんないい加減で悪意に満ちた神父の言葉を信じ、何人の人間がパワハラを受けたかわからない。
人間一人を本当に理解するのは、並大抵じゃない。
ところが、その神父は会った事すらない人間の本質や性根さえ批判する。
それを真に受ける方も馬鹿だが、あまりにも馬鹿馬鹿しくて話にならない。
今日もまた善人を気取って、悪を滅ぼすヒーロー気分で都内を徘徊している。
俺が居た当時、「悪い意味」でよく名前が上がっていたのは、大手アニメ会社の貧岡、大人気アニメ監督の貧野、また赤村プロ出身の監督K、OBの木部谷、居田桑などなど…
長年社内に居る作画監督の辛抱も例外じゃない。
社長「辛抱には、毎年自宅に御歳暮を送ってるのに、いつもお礼の一言が無い!」と激怒して、攻撃対象になりかけた事もあった。
そんなアニメ界の「悪の負の現実と歴史」だけは、今後のために決して忘れ去ってはいけない。
忘れてしまうと、またあの男が復活するからだ。今はおとなしいが、虎視眈々と復活を模索している。
あの男の理不尽な怨みは、永遠に消える事はないのだ。
最近話題の日大のアメフト部の元監督のように、他人に悪事を命じて、自分は知らぬ存ぜぬを決め込むのが、あの男の常套手段。
そんな経験は、俺も含めて、数多くの人間が存在する。
事が大きくなると、「世間知らずの若い者が、後先の事も考えないで仕出かした事ですから…」と、日大のアメフト部の元監督のように、善人を装って実行者に全責任を押し付ける。
今回のアメフト問題で、自分が加害者の青年と重って見えてしまう、アニメーターは何人もいることだろう。
俺の近況を言えば、相変わらずアニメ界の地下で仕事をしている。
現在は元雑草スタジオの人間との関わりは殆ど無い。
今でも交流しているのは、ほんの数人。
相棒の南は至って元気。一人娘のなつくちゃんは現在2歳になった。
南は子育てしながら、毎日幸せに暮らしている。
そうそう、その南は日大のOB(~_~;)
今回の騒動に驚いてるが、聞いてみたら内田監督より、「あの男」の方が悪人だと言っていた。
南「だって、あの人は何人もの人を犯罪者にしてるし、数が違う!」
俺「そうだな。」
南「それに…」
俺「それに?…」
南「私のこと、悪魔呼ばわりしたもの。」
俺「あの男にとって、自分以外は全員悪魔なんだよ。」
皆様、悪魔にならないように、接点が無いように気をつけましょう。