京都アニメ考

                                                                                                           2019/08/18





令和元年7月、日本のアニメ界史上、最悪の残忍な大量殺人事件が起こってしまった。
事件の経緯は各マスコミの報道で発表されてるので、ここでは省く。
事件に巻き込まれて亡くなった方々の御冥福を祈ります。そして被害に遭われた方々の、再出発を心から願います。

この事件は、犯人にまるで悪魔が乗り移ったような残虐な犯行だった。
犯人の動機が騒がれているが、その動機がわかったところで、一般人にはとても理解できないことだろう。
頭のおかしい人間が、捨て身で突然襲ってきたら、それを防ぐ事は難しい。
こういった悪魔のような犯罪者の頭の中は、人を殺すという目的しか無いのだろう。

今回の凄惨な事件は、過去に岡山県の津山市で起こった大事件を彷彿させた。
映画「八つ墓村」のモデルにもなり、たった一人で一夜のうちに32人の人間を殺した犯人と重なった…
この犯人の都井睦夫は、村人に毛嫌いされているという被害妄想から、全く罪の無い人間や赤ん坊まで殺害している。
こういった被害妄想の人間は、どこの世界にもいるのだろうが、残念ながらアニメ界にも、かなりヤバい被害妄想な輩がいる。
そういった人間は独自の妄想で、頑なに自分の意思を曲げない。曲げないというよりは、自分の考えが全て正義なのだ。そもそも「常識」からして違う。だからどんなに話し合いをしても無駄なのだ。

過去に自分の絵に絶対的な自信を持ってる女アニメーターがいた。実際は超ヘタなのだが本人だけが上手いと信じている。
いつも作画監督の修正の絵を完全無視する。クレームがきても動じない。そして作画監督に面と向かって堂々と自己主張をする。「作監の修正が、お粗末だったので私が修正しました。」Σ( ̄□ ̄)!
近くにいた演出ががたしなめてもダメ。断固として非は認めない。顔色も変えず全く動じない。
その女、他のアニメ会社に移籍しても、同じ事を繰り返す。当然やり直しになるわけだが、女も黙っちゃいない。その被害妄想はハンパじゃない。作画監督が自分の腕を妬んで、潰そうとしていると言い出した。そして会社の一室を乗っ取った。挙げ句の果てにドアに自分の名前のプロダクションの看板まで出したのだ。Σ( ̄□ ̄)!
きっと京都アニメの犯人も、こういった被害妄想の輩と同類なのだろう。

極度の被害妄想は、そのスイッチが入ると犯罪もいとわない。筆者が真実を暴露して、集団リンチ事件も含め、数々の犯罪歴の「赤村プロ」も、この類だ。妄想と現実の世界の判断がつかないのだ。
過去にはアニメ会社に乗り込んで、天誅とばかりにナイフを振りかざして、取り押さえられたアニメーターもいた。
こういった問題行動を起こした輩でも、アニメ界では「外注」として生き残れる。(今現在でも)
そんな問題があっても、アニメ界の論理で言えば、要は都合良く仕事してもらえればいいのだ。社員じゃないから、何かあっても「個人の問題」として片付けられる。

そして、そういった輩は今でも沸々と、歪んだ怒りを抱えながら、ごく普通に社会に溶け込んで生きている。
こういった危険で歪んだ心を持った人間に対しては、成す術も無いのが現状だ。脳科学の専門家に委ねるしかないのだ。

アニメ界のほんの一部だが、未だ危険な輩がいるのも事実だ。
俺はいつかそんな輩が、アニメ界で大事件を引き起こすと強く感じていた。本文でも警鐘を鳴らして危惧していたが、今回の犯人はアニメ好きの部外者だった。
だが予感が当たったのは「京都」という、あの男の出身地だった。

アニメが好きなオタクには二種類のオタクがいる。
純粋にアニメを愛する健全なオタクと、一部の異常な妄想オタク。アニメーターも同じで、純粋にアニメーションに取り組んでるアニメーターと、一部のヤバいアニメーター…
異常者の心理はわからない。そして何が原因で暴発するのかもわからない…未だあの会社の警戒は解いてない。

長いアニメ生活の中で、俺は何人もの普通じゃない人間と出会った。俺の経験で言えば、おかしい奴に親身にならないこと。下手な親切は災いを呼ぶ。
普通の人間が異常者の心理を考えてもダメ。災難に会わないことを願うだけだ。

今回の犯人にどんな動機や理由があろうとも、一切同情はしない。犯人が万が一「精神的な病気」で罪が軽かったり、罪に問われなかったら、残された遺族や世間はどう思うのだろう?…
それまで日常生活ができていたのだから、病気だろうが何だろうが重罪にしなけりゃ、誰も納得しないだろう。
普通に日常生活をしている精神を病んだ危険な人間が、世に放たれていることは肝に命じておかなければならない。

今回被害にあった京都アニメは、アニメ業界一待遇の良いアニメ会社だった。そしてアニメーターを大切にする会社だった。
そんな話を俺は京都アニメで、制作進行をしていた「つぶやき君」から、京都アニメの素晴らしさをいろいろ聞かされていた。

再び復活して今まで通り、アニメ界には気薄な人間を大切にする経営を願うばかりだ。

合掌。