無駄に生きてる男
2022/02/09俺が娘に言われた言葉だ。
その娘はもう家にはいない、成人して家を出て行った。
妻はその無駄に生きてる男の「コシギンチャク」と言われた。
それぐらい娘は親を嫌っている。誰しもが反抗期はあるのだろうが、俺の娘は反抗期というより親を「敵」だと思ってる。
でも全く気にしない。事実娘にとっては、そうかもしれないし、「無駄に生きてる男の子供」である娘の方が哀れだ。そう言ってやった。
そんな娘の子育てが終わって、妻とは別居。離婚はしてないが別々に住んでいる。妻が言うには、気楽に一人暮らしがしたいとのこと。
まぁ当然だろう。好き勝手に生きてる永遠の少年の俺の面倒に飽きたのだろう。
1月の末に引っ越して、今は一人暮らし。俺も気楽になった。アルバムを整理してると、幼い娘が好きだったキャラクターグッズを抱いた娘の写真がいっぱいある。アンパンマン、ポケモン、ふたご姫、プリキュア、などなど…
その娘が小学生低学年の時だった。「大人になったら、お父さんが居る会社て働いていい?」などと言ってた時があった。
すかさず「絶対にダメ!」と言ったことを思い出す…
「アニメ以外の仕事なら、どんな仕事でも反対しない。」と言ったら、娘は不思議そうな顔をしていた。
娘が成長していく過程で、昭和生まれの常識で子育てをしてしまった俺と娘のギャップは大きかった。
昭和時代の漫画やアニメは、現在では再版や再放送できないものがかなりある。時代によって常識や社会のルールは変わる。
俺の尊敬するあの「本田宗一郎さん」ですら、現在では通用しない数々の失言をしてる。「元総理の森さん」よりヤバい。今だったら 「言葉狩りのプロ集団」に、どれだけ袋叩きになるやら、想像するだけで恐ろしい…
中にはこれ幸いと、失言に対して多額の「解決金」や「寄付金」を要求して、儲ける庶民派団体もいる。特にヒステリックに抗議するところはかなり怪しい。
アニメ界の常識も、昭和のアニメと現在のアニメでは違う。昭和時代のアニメは「細いトレス線」は嫌われた。強弱のある太い線じゃないとリテークになった。
今はその逆で太い線のアニメは殆ど無い。
また戦いでのハレーションも無い。今やアニメソングも壊滅的だ。相変わらず代わらないのは低賃金。絵を描かない人間の方が儲かる仕組みになっている。
そんな俺も昭和が染みついた、現在では異端児の一人
だからといって後悔や生きてきたことを否定するつもりはない。
娘が言うように、これからも楽し無駄に行きてやろう(^_^)