裸の王様

                                                                                                           2024/03/09





松本人志問題が世間を騒がせてるが、セクハラ疑惑の真相は謎だが、一番情けないのが民放のテレビ局。
文春批判をしながら、「この問題は憶測で語ってはいけません。」と言っていながら、やってる事は文春よりセコい。弁護士まで使って「憶測」の垂れ流し。

文春の記事を「金儲け主義」と批判しながら、やってる事は「視聴率稼ぎ」の「営利目的」。報道機関と言いながら、決して独自取材はしない。「文春の記事によると…」とか「朝日新聞の報道によれば…」などなど、いつも人のふんどしで相撲をしてる。そして責任は取らない。
そもそも民放各局は「吉本興業の株」を持っているわけだから、彼や吉本興業の不利なことを言うわけがない。

それよりも松本人志はあまりにも権力を持ちすぎた。
今や「吉本興業」の社長は彼の子分みたいな存在だし、吉本を手中に収め、バックには「政治」と「民放のテレビ局」が付いていた。

安倍政権と蜜月時代を築きあげ、吉本興業には国の税金も使われるようになった。吉本が株を上場すると、各民放のテレビ局は吉本の株を買い集めた。まさに吉本は順風満帆で「万博」でさえ彼を政治利用しようとした。彼と吉本興業は敵無しで、周りの人間やテレビ局もマスコミも彼を「神格化」してしまった。そんな状況に彼は自分自身を見失ってしまったのだろう。「権力」を手に入れれば、大勢の敵もできる。

ところが安倍元総理の暗殺に始まり、今や安倍さんの派閥は裏金問題で死に体も同然だ。
そんな後ろ盾を失っても、彼はあまりにも「偉く」なりすぎた。そのために「読み」を誤ってしまったのだろう…
今回の騒動も彼と吉本興業の「全くの事実無根」という、強気の発言が逆に疑惑を招いてしまった。そして休業宣言して雲隠れした事がさらに疑惑を深めてしまった。
今回の女性問題の真相はともかく、一切やましい事が無いと言うのには無理がある。事実無根ならば仕事を休む必要はないし、自分で勝手に休業しておきながら、損害賠償を求めるというのもおかしな話だ。

騒動前の彼は天下を取ったと思ってたに違いない。
彼の「権力意識」は強い。

「裸の王様でしたねぇ~。」
このセリフは過去に松本人志がビートたけしを揶揄して発した言葉だ。 たけしを追い落としにかかった事もあったらしい。
陰でいろいろ画策したらしく、当のたけし本人も「アイツは俺を潰そうとしたんだ。」と発言している。
また「横山やすし」に対しても、あまりの揶揄に息子が週刊誌で抗議して、騒がれた事もあった。それぐらい彼の出世欲と権力意識は強いようだ。そんな過去の出来事が、今彼の身に降りかかっている。

それでも欲にまみれた周りの人間が、彼を利用して持ち上げて、安倍元総理と同じように、いろんな「忖度」で彼の判断を誤らせてしまったような気がする。そんな欲や利権に群がる亡者達が彼を裸の王様にした。
そんな輩は松本人志という人間に利用価値が無いと判断すれば、すぐさま手のひらを返して敵になるだろう。彼の人生において大きく考えれば彼も被害者のような気がする。

彼の真価は、政治の後ろ盾を失って「裸の王様」になってしまった今後に問われる。

おそらく彼の心の中は孤独で、本当に信頼できる人間が周りにはいなかったのだろう。一番悪いのは彼を取り巻く周りの人間達で、テレビ局も含めて彼をおだて上げて、損得勘定のために「太鼓持ち」した人間達だ。

ただひとつ救いなのは、彼は「アニメ界のモンスター」のように多くの手下を「犯罪者」として利用しなかった事だ。(トップページ参照)
もうじき就職シーズンだが、アニメーターを志す若者達が、あの会社の毒牙に刺されないようにと願う。