福笑い
2018/01/13新年早々、また相撲界の不祥事が発覚した。
今度は行司による「セクハラ」…
若い年下の後輩行司にキスをして胸を弄った。
同性愛で「男色を好む」という行為は、戦国時代の多くの武将も「小姓」を置いて愛を育んだ。これも歴史の「伝統」だと言えば伝統なのだろう。ただ問題なのは、合意もなく突然襲うのはよろしくない。
「男色」はプロレス界や芸能界、そしてアニメ界にもある。どこの世界にもあるだろうし、それは相撲界にあってもおかしくない。きっと力士の中にも「四十八手」の使い手の猛者が居るのかもしれない。
同部屋の横綱の白鵬がコメントを求められ、ニヤニヤ笑みを浮かべて答えてたのが少し気になる(~_~;)
まさか、貴乃岩が暴行されたのは、日馬富士の寵愛を断ったから?…Σ(゜□゜;)
そんな想像をしたくなるぐらい、今の相撲界は、何があっても不思議じゃない。
相撲界の論理なら、また「セクハラされた方に問題」があるとでも言い出しかねない。
被害者の若い行司にも落ち度があり、無言の挑発行為があった。もし若い行司が無言の色気を醸し出さなかったら、こうはならなかった…とでも。(~_~;)
もし俺がそんなことされたら、その場でブン殴る。他人の性の趣向は自由だが、俺は本能的に受け付けないし、そんな性の暴漢者は許さない。
このセクハラ行司、昨年NHKの番組に主役として、取り上げられていた。
その内容は、本場所で何度も勝敗の「差し違え」を起こし、苦悩する行司のドキュメンタリー番組だった。
それをたまたま見た俺は、失敗を乗り越えて何とか頑張って欲しいと思ったし、番組自体は真面目なものだった。
ところが、その番組に出ていた当の行司がナント、同性へのセクハラ問題を仕出かした。
行司は歴史ある男色の「伝統」だけは引き継いだのだろうが、「品位」そのものは失墜した。
そして相撲界のまたひとつの化けの皮が剥がれてしまった。
そもそも「相撲」って、いったい何だ?…真剣に考えれば考えるほど馬鹿馬鹿しくなる。
前回に続いてケチを付けるなら、相撲界は人道的にも問題がある。「ハゲ」は髷が結えないから、相撲取りにはなれない。そしてハゲたら即引退。他のスポーツでは考えられない事だ。そんなルールも伝統や神事の下には守られる。力士をドーピング検査したら、何人引っかかるのやら…
またその神事は、それを「見せ物」として、観客が枡席で「飲み食い」して大騒ぎする。
そして、勝敗によって観客が騒ぎ出し、神聖な土俵に座布団が舞う。
その座布団の中に、神に捧げる「お賽銭」でも入ってるならまだマシだが、悪質なサポーターと変わらない。
挙げ句の果てに、いつしか横綱は神と同格になって、「天皇」さえも超えた存在になっている。
暴力でさえ相撲界の鍛錬だと目を瞑り、問題そのものをすり替える。
その神事もやってる事はムチャクチャで、国に守られ神をも恐れぬ無礼講…
こんな馬鹿馬鹿しい見せ物が、「国技」と言うならば、もはやギャグでしかない。そんなギャグを法も公益性があると、有り難がって特別扱いする…
過去にも八百長相撲が発覚したり、リンチによって死人も出た。そして昨年の暴力事件とセクハラ発覚。
その対応も相撲界の「伝統」や「神事」の後光を盾に、世間を欺こうとする国や相撲協会。
相撲界とそれを取り巻く人間の頭の中は、今でも大地を巨大な象が支えてると信じているのだろう。力士は五穀豊穣の為に四股を踏んで、大地を固めるという超能力者の神なのだから…
国民はそこまで馬鹿じゃない。神や宗教に対して寛大だから、わかっていながら大目に見ているだけ。
「神聖な儀式」を重んじているだけだ。ところが相撲界には、その神聖や平等のカケラさえ無い。悪しき歴史の「士農工商」、「男尊女卑」の片鱗さえ見え隠れする。
年末の「朝まで生テレビ」で、お笑い芸人が発言していた。「相撲が好きな頭が悪い人達が…」と…
その過激な言葉は、相撲界に「疑問」を持っている多くの人達の本音だろう。
勝負そのものさえ疑わしい…「素人相撲」の方が純粋な「真剣勝負」に見えてしまう。
そんな国や神事を巻き込んだ大相撲という存在は、ギャグとして見れば、これほど壮大で馬鹿馬鹿しいギャグは無い。そんな大相撲はもはや、日本の伝統芸能の「狂言」と変わらない。
デクの坊おばちゃん「天一坊」に早変わり。独自の流布の真っ最中。
「八戒狸爺長」寝てるだけ。「堪忍相撲」も地に堕ちて、今度は行司の性裁き…
新作の狂言にどうだろ?
今年は正月早々、福笑いとして大いに笑わせてもらった。
天皇陛下が初場所の天覧相撲を辞退された事を、もっと深く真剣に考えてもらいたい。
禁我震年・福笑い