皇室が心配

                                                                                                           2020/12/29





クリスマスが終わって、今年ももうすぐ終わる。今年はコロナ騒動があって、あまり良い年ではなかった。
アニメ界も「脱税事件」や、キャスティングを餌にした「ハレンチ事件」などがあった。
個人的にも妻の交通事故。
もうすぐ正月を迎えるが、どこか心から祝う気分にもなれない。

コロナの他にムシャクシャするのが「小室家問題」だ。
今やこの問題で、多くの国民が釈然としない気持ちになっている。
それにしても、今回の小室家問題には、みんな呆れ果てている。
ワイドショーなどでは、タレントが俺が借金を払ってやるから、早く解決してくれなどと、もはや蔑みのギャグにもなった…そして見下されてる当人は全く意に介さない…
それどころか、問題は解決済みだと開き直っている。そして多くの国民を敵に回しても、その信念は一向に揺るがない。そのプライドは凄まじいほど高い。
そして打つ手の無くなった秋篠宮様が、結婚に憲法を持ち出すという苦肉のコメント…
まさに「小室トラップ」に引っかかってしまったようだ。

秋篠宮様が憲法を持ち出すなら、小室氏は法の鎧で身を固める。「法は犯してない。」と…
そして道徳は法や憲法には全く無力だと、国民はあらためて思い知らされた。

小室家の戦略は、あっぱれなほどしたたかだ。だが、その代償はあまりにも大き過ぎる。ヘタをすると「皇室の信頼」も揺らぎかねない。だからこそ秋篠宮様も苦しんでいるのだろう。
もし仮にこの騒動の当事者が芸能人だったら、非難の嵐でタレント生命すら終わるだろう…
政治家だったら、引退に追い込まれてる。
皇族が絡むからこそ、この程度の騒動で収まってる。皇室は特別なのだ。日本には皇室に対して本音を言えない空気がある。そして日本人の「奥ゆかしさ」が静粛を保っている。
これが意見をはっきり言う外国だったら、タイのような騒動になったかもしれない。

国民はなにも結婚を反対しているわけじゃない。世間一般の「道徳心」だけを求めてるにすぎない。それ以外は何も求めてないのだ。
コロナ禍の現在、法に触れなければ、何でもスルー出来るのなら、道徳的な「自粛」や「善意」は全く無意味なものになる。そして真面目な人間だけが損をする。

この騒動を周りの人間に聞くと、最初のうちは、結婚は個人の自由だと言うが、本音を聞き出すと、かなり辛辣だ。
後輩「世の中、悪賢い奴が一番得するんですよ。国民とギャップのある人には、公務は無理ですよ。いや、してほしくないですね。全ての言葉が嘘になる。」
小室氏を信じる眞子様の道徳心を伺いたい、と言う厳しい声もある。
ここで述べるのをはばかるぐらい、もっと手厳しい意見もある。
もはや小室家だけの問題ではなく、今や眞子様や皇室に対する疑念まで出始めている。

後輩「秋篠宮家は、小室家に脅されてるとしか思えませんね。もっと裏に何かあるのかも…」
下世話な庶民の間では、そんな話まで出ている…

まして政治や天皇制にうとい、下々のアニメーターにまで異変を感じさせてしまった政治の責任は重い。
そしてこの騒動の責任は、あくまでも「小室家」の問題と、突き放す宮内庁と国の無策ぶりは、渦中にいる小室氏となんら変わらない。

俺が知人に言った。「こんな騒動になるぐらいなら、裏で小室家に金を渡して、借金を帳消しにして、俺らを騙して欲しかったよ。」
すると、空想たくましい知人が言う。「いやいや、国はこの問題を大きくしたいんだよ。」
俺「なんで?」
知人「今の天皇制に限界を感じて、このままじゃ存続も危うい。そのうえ、こんな次元の低い騒動だ。政治家もヘタに動いて、責任取りたくないから、放置してその判断を国民に委ねてるんじゃないかな…」
俺「まさか、そこまでは思わないけど、そう思うぐらい国は無策だよな…」

今まで皇室がこれほどまでに国民に同情され、疑念を抱かせたことはなかった…
そもそも国民が皇室を哀れむようなことは、今まで無かったし、そうあってほしくない。
その皇族を心配する国民の感情は、長引けば長引くほど、その信頼は失われていく…
そして、今後眞子様が御結婚されるにしろ、小室氏と共に、国民の不安とモヤモヤを払拭していただきたい。

恐ろしいのはワイドショーで、小室家にお金を貸した元婚約者に対するタレント達の批判まであった。「人に渡した金はあげたも同然。」、「今さら返せはないだろ。」、「この人もセコイ。」などなど…それが原因かどうかは、わからないが、債務を放棄する発表があった。
もし万が一、この小室家の元婚約者が、あの女子プロレスラーのように、騒動の責任を感じて、身を犠牲にしたら、一体誰がどういった責任を取るんだろう?… ここまでの騒動になって、一番気をもんでいるのは、この人かもしれない…
これがきっかけで、ほころび始めた歴史ある天皇制が、滅びないことだけは願いたい。
来年は無理だろうが、再来年こそは、心から「おめでとう」と言える正月を願いたい。

ああ、スッキリした。
年末に言いたいことは言っておかないと、気分的に新しい年に向かってリセットできない。
それにしても、この国の対応はコロナもしかり、皇室を利用だけして、その皇室も守れない情けない国だというのがよくわかった。

新年は「欽ちゃん」じゃないけど、「万歳無しよ。」

ドン・キホーテ柳田。