前回の続き

                                                                                                           2021/04/09





前回の続きだが、知人は全てを諦め、今後は「運」に全てを任せたようだ。そして言葉さえ少なくなった。

精神に障害を負った人の完治は難しい。
精神病院ですら「3ヶ月」を過ぎると退院させられる。
そして別の病院を探して入院しても、また3ヶ月経つと退院させられる。それの繰り返しで、いろんな病院を渡り歩かなくてはならない。入院費だってバカにならない。民間の病院だと保険を使っても、ひと月の入院費は30万円はかかる。金が続けばいいが、庶民にとってはかなりキツい。それ以上に精神的苦痛もキツい。
長期入院できる施設もあるらしいが、最低500万円はかかるらしい。

そして今の行政のシステムだと全くアテにならないし、無策と言った方がいいだろう。
「犯罪」を起こさない限り、行政は全く動かない。
例えどんな危険人物でも、野放しにして犯罪を待つしかないのだ。それが現実なのだ。

俺もいろんな本を読みあさったが、精神病の患者の完治は、難しい事だけはよくわかった。そして周りの人間の精神的苦痛と、金銭的苦痛は並大抵じゃない。その苦痛から、中には自分の子供を病院の先生に殺してくれと、頼む親も多いという…
アニメ界にも幻覚と幻聴に怯え、陰で数々の犯罪を起こしている輩もいるが、昔から俺の周りにはそういった人間が多かった。

何故か俺の周りには、そういった人間が多かった。それは子供時代から、やっかいな人間が近所に多く住んでいた…
俺の育ったある地方の村は、そんな危険人物が多かった。
第一級の障害者も多く、危険な障害者が多くいた。
子供の頬を包丁で撫でて脅し、夜中に墓場を徘徊する女…子供を襲う聾唖者の少女…
突然子供に暴力を振るうオジさんもいた…タクシー強盗をして逆に殺されてしまった男…自分の家に火を付けて燃やした男…そんな害のある障害者は、俺が知ってるだけでも二桁は存在した。また自殺者も多く、俺が知ってるだけでも7人いた。丑三つ時に神社にワラ人形を打ち付ける人間もいた…

俺は精神障害者を差別するつもりは無いが、攻撃性のある障害者は好きじゃない。誰しもそうだろうが、これを差別と言われたら仕方ない。
今振り返ると、俺の田舎は、まるで何かに呪われたような村だった…

高校を中退して、上京してアニメーターになっても、害のある障害者は俺の周りにけっこういた。(あの男もそうだが)
この業界の変人奇人の類は本編を読めばよくわかる。

最近はコロナ禍のイライラなのか、「言葉狩り」が流行しているようだ。
「森元総理」の発言にしても、ここまで袋叩きにする必要があったのだろうか…報道はかなりヒステリックで、まるで殺人でもしたかのような大報道だった。
別に森元総理は、女性が男より劣っていると言ったわけじゃない。彼の人生経験の中で、女の人は話が長いと、そう感じただけのことだろう。ただそれだけだ。
女性がよく言う「男はスケベ」よりは、まだマシだ。男はそれをヒステリックに「男性蔑視だ!」とは言わない。単なる言葉のあやだと理解する。

言葉の意味合いや使い方は、時代によって様変わりする。森さんは昭和の時代が染み付いた人。育った時代や環境も今とは違う。国によってもマナーが全く違うわけだから、染み付いてしまった感性はなかなか治らない。
完璧な人間なんて誰一人いない。
失言ならば笑って許してあげようという、寛容な心も無く、徹底的に叩き潰す世相が恐ろしい…

こんな事で大騒ぎするなら、過去にはもっとヒドい発言もある。元総理大臣の「大平首相」は、「女に学問はいらない」とまで発言している。
当時は全く騒ぎにもならず、おっとりした大平総理の性格なのか、ほとんど騒動にもならず、笑って済まされてしまった。
中曽根元総理の日本列島の「不沈空母」発言すら、庶民はこれほどまで大騒ぎしなかった。
マスコミは、どうも好き嫌いだけで判断してるとしか思えない。

今回の騒動で一番呆れたのは、一部の「お笑いの人間」だ。まるで鬼の首でも取ったかのような批判だった。
そもそも究極な言い方をするなら、「お笑い」は人の失敗で笑いを取るのが生業。上から目線で批判する自分の姿が、天にツバを吐いてるのだとわからない。
落語に登場する人間は「知恵おくれ」や、「発達障害」の人間が多い。コントにしろ、漫才にしろ失敗の「道化」で笑いを取っている。また田舎者を馬鹿にしたり、方言や出身地を馬鹿にする事さえある。そして中には暴力でも笑いを取る。
「ミスタービーン」などは可哀想なぐらいに、明らかな「発達障害」か「知的障害者」だ。ドリフの「馬鹿兄弟」にしても、「知恵遅れ」をイジル笑いだ。
それを演じる方も見る方も、他人の不幸を笑って楽しむ…こっちの方が、よっぽどリアルな差別だ。

たわいもない失言が糾弾され、許されないなら、障害者を「笑い者」として差別する「お笑い」はもっと悪質で許されないはずだ。そういったタレントや芸人まで高飛車に批判する。笑いでフォローする技量も無い…
そしてそんな芸で笑ってる視聴者までが、些細な事でテレビ局に煽られて、善人ぶって「老害だ!」と「聖人君子」になって大騒ぎ…
俺はお笑いは好きだし、自分の心のどこかに他人の失敗を笑ってしまう闇もある。だから俺は森発言はスルーする。サービス精神旺盛なオジサンが、たわいもないギャグでスベったみたいなもんだ。深い意図なんて何も無い。

特に「自虐的な日本人」は、外国の報道を気にする。
今回の森発言を人種差別にまで絡めて大きく報道する。そして人種差別で、人殺しが多発する国の森批判まで、大々的に報道する。
今回の森発言を例にして、海外の調査で日本は、「中国」や「韓国」より男女格差が酷いとのこと。その調査の基準や定義さえ怪しい。そんな調査を有り難く受け入れて、森発言に絡めて大きく報道するマスコミ…
「アンパンマン」でさえ、暴力的だと批判する報道まである。何事も歪曲すれば悪になる。

森発言はここまで大袈裟にヒステリックに大きくする問題じゃない。
擁護する人間も皆無で、それを誰も止められないファシズムさえ感じた。
こんな事を大問題になる世の中なら、会話さえ不自由な国になっていく…

俺は「ホモ」は本能的に嫌いだ。嫌悪感を感じる。だからといって、どうこうするつもりもないが、顔や態度に出るかもしれない。
最近は、こういった「本能的な事柄」まで差別になる風潮さえある。
時代が変われば、俺は逮捕される日だって来るんだろうな。

あまりにもミミッチイ、馬鹿馬鹿しい大騒ぎにウンザリだった…