見えない世界

                                                                                                           2017/12/01





お便りで初めて教えて頂いた。再来年のNHKの朝ドラが、アニメーターが主役だそうだ。
どんな内容かわからないが、このホームページとは真逆の物語だと推測する。当たり障りのない美化した青春物語…
それとも、あえて真実も含めた、問題提起するようなドラマならば、拍手喝采を贈りたい。

最近は何かと相撲界が騒がしいが、おそらく真実は隠蔽されて終わるような気がする。
相撲界では、横綱は絶対的な「神」だと言う。白でも黒。そんな相撲界の意識が今回の事件を引き起こしたように感じる。
その掟に背いた貴ノ岩が、裁きを受けた。事件の本質は、そんなところだろう。

そもそも他の部屋の力士を「躾」や「教育」だと言って、暴力を使って制裁する事自体が思い上がりの「越権行為」だ。他の世界じゃ考えられない。

それにしても「相撲界」に対しての特別扱いにはビックリする。
もし加害者がアニメーターなら即逮捕で身柄拘束。
劇場作品の作画中だから、なんて理由は通らない。(過去の事実として)
もしオリンピックの代表選手が事件を起こして、これからオリンピックの開催地に出かけますからと言っても、考慮されないだろう。
そう考えると「相撲界」に対して、国の法律はつくづく甘いものだ。

それとテレビの報道で、元力士や相撲関係者が、横綱は「神」だとよく口にする。
そもそも相撲は「神事」。
いつから横綱はその神と同列になったのだろう?…
あの人間宣言をした、大相撲のファンでもあった昭和天皇さえも超えてしまった。
例え戯れ言だとしても、神の名を名乗ること自体が、相撲の品位そのものを自ら冒涜している。
加害者の日馬富士も、そんな相撲界の一般社会とかけ離れた、悪しき風習に染まった犠牲者のような気がしてならない…

もっと意地悪な見方をすれば、モンゴル勢の互助会制度に従わず、「ガチ相撲」で白鵬に勝ってしまった貴ノ岩に対する暗黙のリンチ…
そんなモンゴル勢の制裁に見えてしまうのだ。みんなそれをうすうす感じてるんじゃないかなぁ…
大相撲が「真剣な格闘技」を名乗るのならば、そんな疑いは微塵も感じさせてはならない。

思い返せば、あのアニメ界を揺るがした事件と似たような部分もある。
世間と隔離された世界で、独自のルールやワガママがまかり通れば、犯罪を誘発する。そこに権威や神を後ろ盾に、「絶対権力者」が存在するならば、そこはまともな世界じゃない。
俺自身、そんな狂気の光景を何度も経験してきたので、それはつくづく感じる。

「偉大」と「神」は全くの別次元。
俺は「金」が絡んだり、「神」を押し付ける人間は信用しない。
相撲界もまずは、思い上がりの「神の名」を捨ててみたらいいのでは?

いろんな怪しい世界もあるだろうが、それでもアニメ界は一部の狂気。だが相撲界は、アニメ界より根本的に病んでるような気がしてならない。
相撲界は独自の「相撲教」という信仰に縛られた組織にしか見えないなぁ…

ああ、俺は相撲取りじゃなくて良かった(^_^;)